こんにちは。GSEのyoshitoです。

今回は散弾銃の選び方について。
散弾銃は日本では狩猟用ですぐに持てる唯一の装薬銃ですね。
狩猟用でのライフル所持は10年間継続して散弾銃を持たないといけないので、
ライフルを持ちたいから散弾銃を持つ方もいらっしゃいますね。
でも一口に散弾銃といってもたくさん種類があります。


銃身は主に三種類
・リブ銃身
基本的にザラ弾を撃つための銃身。クレーのお皿や飛んでいる鳥など、「素早く、大まかな精度で狙う」ときに向いています。
チョークを交換することで絞りの変更ができる「チョーク付リブ銃身」もこれに含みます。
フル絞りからスキートまでたくさんのパターンが撃てて汎用性が高いのが魅力。
銃身を2インチほど長くしてしまう(銃身からチョークが飛び出る)ものもあります。
チョーク無しのものより少し高価。

・オープンサイト銃身
バックショット、スラッグ弾やスラッグサボット弾向け。
リブ銃身より精密な射撃が可能。

・オーブンサイトもリムも無い銃身
ドットサイト又はスコープの装着を前提にした銃身。
スラッグ弾やスラッグサボット弾向け。
ベースと一体になっている「カンチレバー」タイプもあります。
スコープはオープンサイト以上に精密な射撃ができるが、
視野が狭くなる。
オープンサイトは肉眼で獲物を捕らえ続けられるメリットがあるので見失いづらい。(熟練者には関係の無い話かもしれませんね)
スコープとオープンサイトの中間がドットサイトといったところなのでしょうか。


型式について
散弾銃は様々な型式があります。
上下二連元折れ式と自動式(セミオート)、ボルト式が主流ですが、
スライド式、単身元折れ式、自動・スライド兼用、水平二連、レバー式等もあります。

・上下二連
miroku
※画像MIROKU MS-2000


銃身が上下に2つ並んでいる。
狩猟はもちろんのこと、競技銃として不動の地位を確立しています。
トラップ射撃、スキート射撃に本気で打ち込むなら上下二連一択。
トラップ射撃は30インチ又は32インチ銃身。絞りはきつく17.0~18.2mm前後
スキート射撃は28又は26インチ銃身がおすすめです。
代表的なもの:ペラッツィMX-8、ベレッタDT11、ミロクMS2000等

・自動式(セミオート)
maxus
※画像:ブローニングマクサス

最近はガス圧で装填するタイプが主流。
銃によっては軽量弾で回転しないこともある。
主に狩猟用の銃として人気がありますが、スキートをやる方もいますね。
薬室に弾を込めずに弾倉にだけ入れておくと移動時に落としても暴発することがない。獲物を見つけたら一回ボルトを引けば弾倉から薬室へ弾が装填される。
弾倉内2発、薬室1発で上下二連よりも1発多く撃てる。
銃身が単身なので一般的に上下二連より軽量。
リブ銃身は猟では26インチ銃身が人気。28インチだと枝に銃身がひっかかることが多くなるそうです。
大物猟の場合はスラッグ銃身やサボット銃身があるといいですね。
代表的なもの:ベレッタA400、レミントンModel1100等

・スライド式(レピーター)(ポンプアクション)
870
※画像:レミントン870

一見自動銃のような外観ですが先台が動く。
自動銃と違って手動で次弾を装填するので少し連射性で劣りますが、
そこは腕の見せ所なのかもしれません。
自動銃と違って装弾重量を問わずに確実な装填が可能。
自動銃と同じく、薬室に弾を込めずに弾倉にだけ入れておくと移動時に落としても暴発することがない。獲物を見つけたら一回ボルトを引けば弾倉から薬室へ弾が装填される。
アメリカの警察がスライド式のM870を使うのは様々な弾を使ってもジャムが無いからという理由があるそうですね。
代表的なもの:レミントン870、ベネリ

・ボルト式
mss
※画像:ミロクMSS-20
 
主にスラッグやサボットスラッグ等1発弾用。
集弾性はライフルに及びませんが、散弾銃の中ではピカイチ。
射撃用も猟用もあります。
代表的なもの:ミロクMSS-20、ターハント、サベージ220、ブローニングA-Bolt等

・水平二連銃
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※画像:ウェブリー&スコット
美術品のような印象を受ける銃が多いですね。
龍鶏頭という撃鉄機構を有する銃が特にきれいですね。
上下と似ている部分が多いですが、基本的に上下二連よりも先台が小ぶり軽く、猟用の銃が多い。
代表的なもの:メルケル、ベルナルデリ等

・単身元折れ銃
今の日本ではほとんど見ることはない。
見るからに猟用の銃。
単発式なので1発で仕留めるのが基本という美学を感じさせますね。
単身な上に構造がシンプルなのでめちゃめちゃ軽い。
例え銃身が長くても軽い。そして渋い。
もしこの銃で射撃場でしれっと満射出してる人がいたら超カッコイイ。

銃を選ぶ
用途が1個しかない場合は

射撃しかしない方→上下二連(トリプルトラップは自動銃)
鳥猟しかしない方→上下二連、水平二連、自動銃、好きな場合はスライド式もあり。
大物猟(巻き狩り)しかしない方→自動銃、好きな場合はスライド式もあり。
大物猟(単独)しかしない方→ボルト式又は自動銃、好きな場合はスライド式もあり。

こんな感じかと思いますが、、、そんな人は栃木にはあんまりいない。
大体の人は狩猟メインだとしても射撃もやったり、その逆も。

弊社としては射撃用の銃と猟用の銃ではコンセプトが違うため、それぞれ専用の銃を持った方がいいと考えています。
射撃用の銃は精度が良く、堅牢でたくさん弾数を撃つのに向いていますが、
重く、山で持ち運ぶには不利。
狩猟用は軽く、持ち運びには便利ですが、精度は射撃用ほどではないし、
たくさん撃つと銃身がすぐに熱くなる。(銃身の肉厚が薄いものが多い)
何よりスコアを伸ばすのが難しいと思います。(伸ばしちゃう人もいますけど)
なので兼用はしない方がいいかと思います。

兼用としておすすめできるもの
・トラップとスキートに関しては28インチ銃身でロングチョークを使ってトラップ、インベクターチョークでスキートはありですね。
チョークが無い場合はそれぞれ専用の銃を持たれることをお勧めします。

・鳥猟と大物猟については自動銃で兼用するというのはありです。


今までのお客様を見ていて、「狩猟も射撃もやりたい」という方の例

パターン1(2丁)
トラップ射撃用に上下二連(中古)、
大物猟、鳥猟、スキート用にチョーク付26インチ自動銃(カンチレバーサボット21インチ替銃身付き)
リブ銃身はチョークがついていて、サボット替銃身もある自動銃は非常に汎用性が高いですね。しかしトラップは銃身長が足りないのでトラップ専用銃を持たれています。

パターン2(2丁)
トラップ射撃用に上下二連(中古)、
鹿猟のためのボルト式。
この方は射撃も狩猟もしますが、射撃はトラップだけ、猟は鹿(ほぼ単独猟)だけとのこと。
汎用性は捨ててそれぞれに一番適した銃を揃えたという形ですね。


散弾銃は上記のような複数を所持することが多いと思います。
1丁で済ませようとすると中途半端になってしまうからです。
そして2017年現在、トラップの上下二連は割と中古の品ぞろえが豊富というのも要因の一つかと思います。
1丁でも中古で済めば限られた予算でも自分にあった銃を持つことができると思います。特にトラップ銃は新品だと値段が高いですから。