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はじめまして五郎左衛門吉宗と申します。

「空気銃のクリーニングはどうやったらいいのか?」
空気銃の選び方に次いでご質問いただくのが清掃・メンテナンスです。
装薬銃よりもデリケートで、保管にも気を使う銃なので当然の疑問ですよね。
ただでさえ銃の情報の少ない日本で、空気銃に関するノウハウはまだまだ少ないのが現状です。
「クリーニングに使う道具は?」
「クリーニングはどれぐらいの頻度でやるの?」
このような疑問に対したくさんのお客様のお話、弊社の経験を含め空気銃のクリーニングについてまとめました。
空気銃をご使用いただいている方にとっては既に当たり前かもしれませんが、
空気銃クリーニングのひとつの基準としてご参考いただければと存じます。


●クリーニング道具

空気銃の清掃・メンテナンスは主に「クリーニングペレット」で行う簡易的な方法か「洗い矢」を使用して徹底清掃するかに分かれます。
それぞれの使用方法やメリットをご説明いたします。

 - クリーニングペレット

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クリーニングペレットはその名の通り、フェルトでできた空気銃弾のようなものです。
銃身をクリーニングペレットが通る時に銃身内部の汚れを拭き取ってくれる便利な代物です。
使用方法は通常の空気銃弾のようにクリーニングペレットを装填し、危険性のない場所へ向かって撃ち出すだけ。
射撃が終わった際に、猟場・射場にて2~3発撃つだけで簡易的に清掃ができる為、
お手軽で価格も非常に安く空気銃ユーザーには必携のアイテムです。
しかしながら残念なことに7.62mm口径用のクリーニングペレットがございません。
代用品として洗い矢で使用するクリーニングフェルトを発射する方もいるらしいので、どうしてもクリーニングペレットを7.62mm口径で使用したい方は試す価値がありますね。
これは個人的な感想ですが、どう考えても最大のデメリットはペレット数発を発射する分の空気圧を消費してしまうことです。
日々のポンピングの苦労が増えるのはいかがなものかと、、、

※あくまでクリーニングペレットのみの清掃では命中精度はある程度維持できる清掃方法とお考え下さい。
※フェルトでできているといっても、タオルを貫通できる威力のため、
安全確保を徹底してください。

<VFGクリーニングペレット>
https://www.eikoh-gun.com/products/detail/2029
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 - 洗い矢

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装薬銃の清掃と同様にブラシとクリーニングフェルトを使用して銃身をきれいにする道具です。
ブラシで鉛汚れを落としたうえでフェルトで拭き取ることができるので、
クリーニングペレットに比べ清掃能力は非常に高いです。
しかしながら、火薬を使用しない空気銃における汚れはそこまで頑固ではないため、
故障防止や中程度の集弾維持目的であればクリーニングペレットでも十分かとも存じます。
とはいえ100m以上の遠射を想定している方は、少しの汚れが集弾に影響を与える可能性がございます。
クリーニングペレットでは取り切れない汚れが、遠距離では集弾に影響を及ぼしかねませんので、
より精密な射撃をご希望の方は洗い矢をお試しください。

<Dewey 洗い矢>
https://www.eikoh-gun.com/products/detail/840

<VFGクリーニングフェルト>
https://www.eikoh-gun.com/products/detail/2057

●クリーニングの頻度

クリーニングペレットの場合はお手軽なため、使用毎に清掃されることをお勧めいたします。
洗い矢の場合も理想は使用毎の清掃ですが、汚れにくい空気銃の性質上、弊社では「ペレット一缶を使い終わった時」を目安に清掃をお勧めしております。
日々のメンテナンスはクリーニングペレットを使用し、ペレット1缶使い切る頃に洗い矢で入念な清掃を行うとバランスが良いですね。
JH




●やってはいけないこと

空気銃は気密を維持するためにOリングがあり、空気を噴射する機構もあるため装薬銃と取り扱いが異なります。
装薬銃では当たり前でも、空気銃の場合やってはいけない事もございますので、
空気銃の清掃に関する注意点を以下にご紹介いたします。


注意点①:洗い矢の金属ブラシの使用


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洗い矢には通常「金属ブラシ」と「ナイロンブラシ」が付属しております。
装薬銃の頑固な汚れには金属ブラシが重要ですが、空気銃への使用は要注意です。
空気銃のモデルによっては、銃身内部にOリングがある物がございます。
金属ブラシでこのOリングを擦ってしまうと傷がつき、集弾や通常使用に問題が生じる可能性がございます。
汚れにくい空気銃にはナイロンブラシで充分ですので、(銃身Oリング付きの)空気銃に対する金属ブラシの使用は控えてください。

注意点②:石油系オイルの使用


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これまた空気銃銃身内部のOリング保護の観点ですが、石油系オイルの使用は禁物です。
装薬銃では清掃や錆防止目的でオイルを塗布することがございますが、
石油系のオイルは空気銃のOリングを劣化させるため、エア漏れ等の故障の原因となります。
またオイルが空気の噴射口に流入する危険性もあるため、ゴム・プラスチック対応のオイルでも、液状の場合は使用の際お気を付けください。
空気銃の機関部拭き上げはOリングを劣化させにくい「シリコングリース」の使用をお勧めいたします。
銃身内部の錆防止のためにグリスを塗布したい際は、洗い矢のフェルトに極少量のシリコングリースを塗布して磨くなどに留めてください。
お勧めとしては市販のシリコングリスでも良いですが、ポンプをお持ちの方はシリコングリースが付属していることも多いため、そちらの付属品でも問題ございません。



・結論

空気銃を買ったばっかりの方、これから買う方でクリーニング方法を悩まれる方はとりあえず「クリーニングペレット」で様子を見ましょう。
最低限のクリーニング性能はあるので、今後のクリーニングを検討する間は十分活躍してくれます。

実際洗い矢は100cm近い長物ですので、屋内で使う場合難儀することもしばしばございます。
「銃のメンテナンスを妥協したくない」
「ちょっとでも集弾が悪くなるのは嫌だ」
という方にはぴったしですが、何となく買うには少々値段が高いです、、、
自分自身の銃の使用頻度や、目的を考えてから洗い矢を検討しても遅くありません。
ちなみにエアの消耗を抑え、少しでもポンピングを減らしたいので、私は洗い矢派です。