こんばんは。yoshitoです。

最近はコロナウィルスの情報ばかりみています。
緊急事態宣言もだされ、当店でもできることを少しずつやっていっております。正直このウィルスは移されるより移すのが怖いです。

DYASTATEが3月に新モデルのデルタウルフを発表しました。
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(本当はIWAで発表となるはずでしたが、コロナウィルスでIWAは9月へ暫定的に延期となり、ネット上での発表となりました。)

展示会も無くなってしまったので弊社の物も現物を目にすることはできていません。
しかし、発表されたスペックは今までにない衝撃的な内容でした。
Delta_Wolf_Press_Info_2020-1
主な特徴を箇条書きで上げていくと、
・レギュレータ付
・ハンマーはMCTを応用した電磁ハンマー
・銃身を変えれば口径変更が可能
・太目のシュラウド
・ブルパップ式
・ピストルグリップ
・480cc大容量タンク
・ピカティニーレール
・ハンマー強さはストック左側面のタッチスクリーンにて変更可能
・3.1kg
・弾速計内蔵
・新設計マガジン(マガジンの入れ替えがかなり早くできるようになっています)
という感じです。

これはかなり力を入れてきたなと印象を受けました。






DAYSTATEと言えばかなり前から電子制御装置を空気銃に組み込み、開発をしてきました。
おそらく最初は気圧変動による着弾変化をおさえるための装置として開発されていました。
メーカーからの話ですと、昔物理的なレギュレータを入れたところ、課題が見つかったためレギュレータの使用はやめたそうです。(課題が解決されたのか2018年ごろに使用を再開しました。)
物理的なレギュレータが使用できなかったために電子制御でハンマーの強弱をコントロールして弾道の安定性を計ろうと開発されてきたのがMCTシステムです。
気圧をセンサーで読み取ってそれに応じてハンマーの叩く威力を変えるというもの。
昔と今は完成度がかなり異なりますが、レギュレータが使えない状況でなるべく弾道を安定させようとしていたようです。






弊社が輸入を始めたときにあったパルサーでは故障のないですし、設定の難解さを除けば完成度はかなり高かったです。(設定は国内では弊社でのみ行っています)
(パルサーより前のMCTシステムについては申し訳ないですが良く分かっていません。)

やっと電子制御が完成してきたと思ったら一転して2018年ごろからレギュレータの使用を再開します。
現物をみてみると不具合の発生率などの耐久性の観点からみれば電子制御のMCTの方が勝っていると思いましたが、実用性は十分あるなと感じました。
加えて売る立場からするとMCTよりも設定がかなり簡単です。
MTCの最大のメリットの着弾安定性はここでレギュレータでも再現可能なことになりました。
http://eikoh-gun.blog.jp/archives/air-rifle4.html

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以前書いたこの記事でレギュレータと電子レギュレータを比較していますが、最終的に残った利点は
・不具合が少ない
・威力が3パターン登録可能
・連射性が高い
・反動が少ない
といったところです。

上の記事を書いているときに正直、「これってレギュレータの利点って感じじゃいよな」と思いました。

今回のデルタウルフの発表でメーカー側も同じことを思っていたのだと確信しました。
弾道の安定性の確保はアナログなエギュレータに任せて、ハンマーにのみ電子制御装置を組み込んでさきほどの利点(・威力複数登録可能・連射性が高い・反動が少ない)を使う。

ベースとなるレギュレータの減圧値はかなり簡単に変えられますし、口径変更の際にネックとなるハンマーの強さはタッチスクリーンで変えられる。

これは複数の問題を同時に解決できる素晴らしい方法だと思います。
レギュレータ圧を変えなくても威力が調整できますし、
例えば30口径に対応したハンマーの強さで5.5mmを撃った場合、減圧値を変えれば威力はアジャストできますが、必要以上にハンマーの反動が大きくなってしまうのを防ぐことができます。ハンマーの強さと比べて減圧値が低くなりすぎると銃にも負担がかかることが考えられますが、それも防ぐことができます。

加えて弾速計も付いているのでパワーがどの程度出ているのかすぐに確認することができます。

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新しい設計のマガジンもよさそうです。
替マガジンの切り替えがかなり早くできるようになっています。
特に日本では弾倉容量が少ないですから、これはありがたいです。
電磁ハンマーはコッキングもかなり軽い(ほとんど無抵抗)ので連射性も高いです。

delta wolf
色は黒とブロンズの2色。実はブロンズの方が高いのですが、現状は据え置きでどちらも同じ価格で販売します。
銃床の端の部分とグリップはシンセティックですが、機関部周辺は少し質感がことなっています。ベースが付いていたりするところを見ると、もしかすると強化アルミ系の金属ストックかもしれません。

重量は3.1kgとのこと。デイステートは今まで3.8kgとかが多かったのでこのモデルは軽めです。軽いと反動の影響が出やすいですが、電磁ハンマーで反動軽減ができたことで軽く作れたのかもしれません。

パッと見ではレギュレータの圧力計がありません。タッチスクリーンに表示されるのかな?デジタル表示の方が細かい圧力設定ができますからいいですね。小さいメーターは誤差もでやすいですし。

全長はまだ公表されていないのですが、90~100cmくらいかな?と予想しています。

新しい情報が入ったら追記していこうと思います。


現在はDAYSTATEは受注と生産を行っている段階です。
弊社も注文しています。
順当にいけば7月ごろの予定ですが、日本の優先度は低く、おそらく注文が多くはいるでしょうから9月ごろと見込んでおりました。しかしコロナウィルスの関係で工場が停止していた期間もありますからもう少しかかるのかなと思っています。

お得な先行予約を受け付けしていますので気になった方は是非チェックしてみてください。
https://www.eikoh-gun.com/products/detail/2808

ご閲覧ありがとうございました。