こんばんは。yoshitoです。
(先日この記事は下記初めの状態でなぜか一時的に公開されていまして、すごく恥ずかしい思いをしました。)

今回は空気銃の弾の選び方について考えていきたいと思います。
JH

HN


予備知識として

空気銃の弾はいろいろな種類があります。
日本で有名なのは
JSB
H&N
の2社の製品ですね。上の画像で赤いのがJSB、灰と青がH&Nです。
この二つがメジャーで使われている方も多いと思うのですが、頭の形がちょっと違いますよね。H&Nの方が少し尖っています。

弾を選ぶ上で、弾速が非常に重要なポイントになってきます。
JSB弾の場合850~920ft/sくらいが当たることが多いですね。
これは威力に換算すると
16grの場合25ft・lbs~30ft/lbs くらいです。
18grの場合29~34ft・lbsくらいです。
これを聞くと例えば30ftの銃ならどっちでもあたるんだ~という印象を受けますが、ここからがちょっと面倒なところです。
空気銃はメーカー発表で「〇〇ft・lbs」って書いてありますが、空気銃は弾が重ければ重いほど威力が高くなる傾向があります。
つまりメーカー発表値がどの弾で出たパワーなのか、パッと見分からないんです。そしてツイストレートによっても変わってくるので、「パワーがこのくらいだからこの弾」っていう考え方はできなくもないのですが、うまくいかないこともあるというのを知っていただきたいです。あとは弾が出たあとに銃口から出るエアも影響しているかもしれません。

弊社では空気銃を販売するときはおすすめの弾を1缶付けることにしています。
これは同じモデル、同じ威力でも一番当たる弾に個体差があることが関係しています。メーカーの方では常日頃改良をしてくれているのでその影響なのかと思いますが、ちょっと面倒ですよね。

当たる弾の定義とは

当たる弾というのはつまり綺麗に飛んでいく弾。弾道が乱れる要因が少ない弾になってきます。
日本国内で出回っている空気銃弾はてるてる坊主のような形をしています。
ライフリングによってジャイロ回転が加えられて丸くなっている方が前になって飛んでいきます(当たり前ですが)。
このジャイロ回転というのは、銃身と回転軸が一致してきます。

しかし悲しいことにエアライフルはまっすぐ飛ぶことはないんですね。遠くの目標に向けて撃つ場合、若干上を向けて撃つわけです。つまりジャイロ回転の回転軸も上を向いているんです。


例えばてるてる坊主ではなく、ボール状の弾を使った場合、
弾道の放物線に従って、回転軸の方向と進行方向がだんだんずれていきます。
発射当時ジャイロ回転だった弾は、すぐに野球で言うところのスライダーみたいな回転に変わってしまうわけです。すると弾は左にグイーンと曲がってしまいます。
これを防いでくれるのがてるてる坊主の下半身の部分、「スカート」です。
回転軸と進行方向にズレがでてくるとスカートの部分に空気が(風と表現したほうがイメージしやすいですかね)が当たって、ズレを戻してくれるんですね。この現象が弾が飛んでいる間ずっと起こっているわけです。
アーチェリーとかの矢は後ろの方に羽みたいのが付いていますよね。バドミントンのやつとかも。あれもこれを狙っているわけです。


ただ、これはすごくシビアな現象です。
スカートに当たる風が強すぎればズレを戻すんではなく、反対方向にズレるという現象が起こりますし、軸を捕らえられないとスカートがぐるぐる回ってしまいます。すると不思議なことに弾道もぐるぐる渦を描くんですね。


こういった「エラー」が起こりづらい弾が当たる弾になってきます。

他には空気銃弾は缶に入っていますが、基本的に全弾無傷というのはあり得ません。日本に入ってきたときにはすでに、もしくは製造工場から出た段階でも多少変形しているでしょう。特にスカートは先ほど説明したように弾道を綺麗にしてくれる生命線であり、しかも変形しやすい所です。命中精度を重視したいシチュエーションでは変形した弾は避けましょう。銃砲店としては質の良い弾を販売したいところですが、正直難しいです。メイドインジャパンで梱包に気を使った弾もいいなと思ったことがありますが、提示されたコストが高すぎて誰が買ってくれるのかと思ってしまいました。(倍では全然利きませんでしたし、撃ってみないと当たるか分からないので手が出せませんでした)


なので命中精度を出したいときはペレットの選別をすることを推奨します。
50mくらいまでならそこまでしなくても大方まとまってくれることが多いですが、100mになると影響はかなり大きいくなってきます。

そして弾によって当たる弾速と、ツイストレートがあります。
これはライフルにも似たようなことが言えると思いますが、弾道が乱れづらい初速があるみたいです。
ツイストレートは正直分かりません。メーカーに聞けば教えてくれますが、四六時中改良を重ねているのでいつ変わってても不思議ではないんです。
なので銃1丁単位で「この銃はこの弾でこの威力なら当たるんだ」と探っていってるのが現状です。


この辺を掘り下げていくと本当に出口が見えないです。
1ユーザーとしてなら楽しみながら探していけたかと思いますが、
銃砲店として当たらない銃は売りたくないので、プレッシャーが半端なくて憂鬱な気持ちになります。威力の微調整とかは日常茶飯事です。


距離によっての選び方

前にちらっと書いたことがあるんですが、50mで一番当たる弾と100mで一番当たる弾が違うことがあるんです。
よくあるパターンとしては、6.35mm口径で50mだとJSB KingHeavy33grが当たり、100mだとKing25grが当たるという現象です。

これは絶対ではなく逆のパターンもあるので実射してみないと分からないのですが、仮説として。
33grの場合弾速が25grの時よりも遅くなります。
そしてスカートによる回転軸補正が弾速が一定以下になるとエラーが起こりやすいのではないかと考えています。(弾の形状やツイストレートによってことなると思いますが)
100mだと50mに比べて着弾時の弾速と初速の落差が大きいです。
そのため50mの着弾時の弾速では起きなかったエラーが、50m~100mの間で起こってきているのではないかと。

イメージとしては弾速が遅くなれば空気抵抗も下がってきますからスカートを元の位置に戻す力は確実に減ってきます。極端に言えば手でペレットを投げたところで進行方向に頭は向いてくれません。どこかのタイミングで空気抵抗が足りなくなってしまうのです。スカートの中がへこんでいるのはスカートをなるべく軽くして空気抵抗が小さくても姿勢制御しやすくするためなんだと思います。

なので遠矢で当たらないという方は普段より少し軽めの弾を使ってみるのもアリなんじゃないかなと思います。

参考になりましたでしょうか?とりあえず公開してしまいますが、例によって随時追記を。結構仮説も多い話になってしまったのでご指摘があれば是非コメントをお願いします。
ご閲覧ありがとうございます。