みなさんこんにちは。ハロルドです。
今回はオーストリアのライフルメーカー、HMS StrasserのRS14をご紹介します。

HMS Strasserは、航空宇宙産業のエイリアン欧州宇宙機関(Ariane European Space Agency)にもパーツを供給している折り紙付きの製品技術を持ったライフルメーカーで、銃器産業の設立は2004年から。比較的新しいメーカーで、初期モデルのRS05の発売からまだ歴史は浅いですが、先進的なデザインと細部にまでこだわった構造と品質で、かなり成長してきているメーカーです。弊社社員が展示会に参加しブースを訪れた際も、前年度に比べてだいぶ盛況していました。

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直動式ボルトアクションライフルは1800年代からマンリカが主に開発し続けてきましたが、知名度で言うと同等やそれ以上ともいえるBlaserの存在は外せないところです。Strasserの初期モデルRS05はBlaser設立者のHorst Blaser氏の協力のもと開発されました。Blaserの代表モデルであるR93が1990年代前半、次モデルのR8が2008年に開発されました一方、StrasserのRS05が2005年、銃身交換システムを改良したRS14が2014年に開発されています。Blaser氏とStrasserの設立者であるStrasser氏は親しいという記事があったり、こういった流れを見ると、かなり関係は深そうですね。

RS14は、Lothar Walther製バレル(ブランク状態からの加工は自社)以外のパーツはすべてオーストリアザルツブルクの自社製造で、技術の高さや品質管理の徹底度・こだわりが見て取れます。


それでは、RS14の特徴について解説していきます。

大きな特徴は3つ
1.直動式ボルトアクション
2.銃身交換システム
3.スコープ交換システム

① 題名でもすでにお伝えしていますが、RS14は直動式ボルトアクション、通称ストレートプルアクションライフルです。一般的なボルトアクションライフルはボルトハンドルを、銃を構えた状態で上方向に押し上げボルトのロックを外したのち、手前側に引き、押し、レバーを下げることでボルトのロック・リロードしますが、直動式はレバーを引いて押すのみでリロードが完了します。「上げる」「引く」「押す」「下げる」の4つの動作が「引く」「押す」の2つの動作に短縮されるということですね。
通常のボルトアクションを素早く行うには、それ相応の練習や経験が必要となりますが、直動式の場合簡単に素早い動作でリロードが可能となり、初心者にも大変おすすめ。上級者の方も2発目の照準をさらに細かく狙うことができますね。また、レバーの動作に上下の動きがないため、視点のブレが起きにくく同時に照準がぶれないという長所があります。ご存知かと思いますが、玩具のボルトアクションエアガンとは比べ物にならないほど実銃はロッキングを外す時と戻す時に意外と固く、強い力が必要だったり、さらにレバーを上下する際は前側(銃口側)へわりと強めに押し付けながらボルトを動かす必要があります。1発撃ち、次弾の狙いを定める。なるべくブレないようにしても、上下運動による傾きや矢先のブレを抑えながら素早くリロードするのは非常に難しいのではないでしょうか。そういった点でRS14は良いと思います。ボルトのすり合わせも良くなめらかで、さすがの金属加工技術です。ボルトアクションライフルの命中精度と、限りなく自動銃に近い連射性能がありますね。

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② 特許取得の「ベストバレルエクスチェンジシステム(BEST BARREL EXCHANGE SYSTEM)」
https://www.hms-strasser.com/en/barrel-exchange-system.htm
という、いたってシンプルな名称のシステムですが、構造は他に類を見ないものとなっています。先台を外す必要はありますが、バレルの着脱は先台に収納されているレバーを刺して90度前後回すだけ。銃身固定はネジの切っていない接続部をほぼ全方向350度から均等に締め付け固定する構造。銃身を替えた際に生じる誤差を限りなくゼロにする工夫が施されています。レバー調整による接続部の締まりの円周差はなんと0.1㎜。(言葉ではわかりづらいかもしれませんね)精密ながらも剛性が高く、銃身の着脱(ワンタッチで簡単)を繰り返しても発射方向を忠実に再現できるようデザインされています。

③ RS14は3ポイントボールマウントと呼ばれる着脱可能なマウントレールを標準装備しており、口径(銃身)とスコープを自在に変更でき、使い分けができるようになっています。
例えば308winと300win銃身と、また例えばZ社VシリーズとSM社PMシリーズのスコープを持っていたとして、一度308winとVスコープをゼロインし、300winとPMスコープに着脱交換しゼロイン、さらにまた308win・Vスコープに着脱交換した際、取り換える前の着弾をまた再現できる仕組みです。または別の方法として、300win銃身1本に、100mゼロイン調整したVスコープと、150mや300mゼロイン調整したPMスコープをシーンに分けて着脱交換し使い分けることも可能ですね。

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以上3点が、RS14の大きな特徴です。その他、装填時ボルトロック機能や着脱式トリガーアッセンブリ、セットトリガー標準装備、人間工学に基づいた着脱式ボックスマガジンなど、細部にまで使用者を配慮した機能が盛り込まれています。
口径は全22種 。( https://www.hms-strasser.com/en/strasser-rs-solo.htm
ぜひ1丁は持っておきたいライフルではないでしょうか。